ヒンドゥー教の聖地として知られるバラナシ。ワラーナシーやバナーラスともいったりします。
バラナシはインドの北東部に位置した街でデリーからは飛行機で1時間ちょっとの距離になります。
バラナシで特に有名なのがガンジス川。
インドに興味がない人でも一度は聞いたことがある川の名前です。
人生観が変わると言われるのも納得できるくらい、流れる空気・時間、何もかもが日本と異なる街。
中にはここが気に入り何度も訪れたり、長期滞在する方もいるとのこと。
多くの観光客やバックパッカーが訪れるバラナシですが、ゆったりとした空気に惑わされトラブルに巻き込まれることも。
トラブルは事前に回避しながらインド バラナシの空気を存分に感じてください。
もしかするとあなたの人生が変わるかもしれません。
バラナシでは外せない!街に点在するいくつものガート
バラナシといえばガンジス川。ガンジス川といえばガート。
ガートとは岸から川へつながる階段状の堤のことです。
ここバラナシには84ものガートがあります。
それぞれのガートでは沐浴をする人もいれば、水遊びを楽しむ子供達やお風呂代わりや洗濯に使う人もいます。
まさに日本では考えられない光景ですね!

中でも有名なガートとして「ダシャーシュワメード・ガート」や「マニカルニカー・ガート」が挙げられます。
特にマニカルニカー・ガートには大きな火葬場があります。
SNSなどを通じて知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
火葬場のすぐ近くで水遊びをしている子供達がいる・・・
インドを象徴する場所と言っても過言ではありません。
このガートは多くの外国人がこの異様な光景を見に訪れるスポットではありますが、その分トラブルも起きやすい場所としても知られています。
一番注意しておきたいこととして、マニカルカー・ガート内では写真撮影は禁止ということ。
まああくまで火葬場なので、そこに非日常な光景があったとしても、動画や写真の撮影をされるのはいい気持ちはしないですよね。
またこのスポットでは特にガイドを名乗る人間も多く、火葬場では薪の寄付金と言ってお金を請求してくる人も非常に多いです。
火葬場を見るつもりがなかったとしても、その側を通っただけで火葬場に案内され、お金を請求されるなんてことも・・・。
基本的にお金を払う必要がない場所ではありますが、トラブルを極力避けたい場合は、遠くから眺めることをおすすめします。
少し離れても十分その空気を感じることはできますよ。
実際の火葬場ではインドののんびりとした空気とは一変。
インドの宗教観、人生観、そして自分との対比。
みている時間はわずかですが、いろいろなことを考えさせられる場所でもあります。
バラナシの夜は伝統的な礼拝プージャで
ガンジス川では毎晩日が沈む頃からプージャがひらかれています。
プージャとはヒンドゥー教の礼拝のことで、神様への感謝や厄除け、健康・家族の安全などを祈ります。

プージャは伝統的な儀式なので、それぞれ一般的な手順というものがあります。
しかし筆者はヒンドゥー教ではありませんし、またヒンドゥー語も分かりませんので、
実際のところ終始何を言っているのかはさっぱりでした。
しかもこの儀式、結構長いです。
なので空気感を味わうだけでもいいのかなと思ったりしています。
最も有名なプージャが行われる場所はダシャーシュワメード・ガート。
現地の方はもちろんのこと、多くの観光客やバックパッカーが訪れ毎晩すごい賑わいようです。
人、人、人。見渡す限り人と言った感じ。
もう少し混雑がマシな場所で見たい方はアッシー・ガートもおすすめ。
ダシャーシュワメードほど人も多くなく、座れる座れないくらいの丁度いい混み具合です。
日が沈むのに合わせ徐々に人が増えてくるので、見学する場合は事前にどのガートで見るのかを決めておきましょう。
何を言っているのかはさっぱりですが、新しい価値観に触れることができるいい機会ですので
時間があれば是非少し立ち寄って見ることをおすすめします。
人が集まる=スリや声かけなどのリスクは高くなるので、油断は禁物です。
バラナシの朝はガンジス川に揺られながら

バラナシでは観光客向けにいくつものボートが並んでいます。
河岸を歩いているとひっきりなしにボートの客引きが声をかけてきますが、ボートに乗るなら朝がおすすめ。
川から見る朝日が差し込むバラナシの街並みはとても穏やかで美しく、一見の価値あり。
日が昇る前からボートは動き出しますが、大抵のボートはできるだけ客を乗せようとしてくるので焦る必要はありません。
どうせ満席にならないと出発してくれません。
値段を聞いて回りながら、できるだけ他の観光客が選んでいるボートを探していきます。
まだ完全に明るくなる前なので、できるだけ1人では動かず他の人とボート探しをするのがいいでしょう。
クルージングは街の上流から下流まで見て回るので、結構な時間乗っている感じですが、
岸では現地の方が早朝の沐浴をしていたり、対岸ではツアー用のラクダが水を飲んでいたりと
インドの生活の一部を間近に見ることができます。
雨季には川が増水して見ることが難しいこともあるので無理は禁物です。
バラナシでのご飯事情
ガンジス川やガートで有名なバラナシですが、せっかく街を訪れているのですから食も大切にしたいですよね。
これだけインド色が強い街ですから、インド料理しかないと思っているそこのあなた!
実はバラナシでもインド料理以外のお店もあるんですよ。
1軒目は「ピッツェリア・ヴァーティカ・カフェ」。
先ほどのアッシー・ガートの近くにあるこのお店では、名前の通り何とピザが食べれます。
しかもちゃんと美味しい!

インドでスパイス以外が食べられるのって、本当にありがたいですよね・・・。
メニューは一般的なイタリアンと同じようにピザとパスタがある感じです。
甘いものが嫌いでなければ食後のデザートにアップルパイをどうぞ。

いい意味でインドでしかもこのバラナシでこの味に出会えるとは・・
予想していない出会いでした。
2件目は「スシカフェ」です。
こちらも名前の通りで、日本食のレストランです!
カルフォルニアロールのようなもの以外にもスタミナ丼のような丼系の種類も豊富で、味噌汁も付いてきます!

日本食以外にも中華系や韓国系のご飯も(もちろんインド系も)あるようですが、
インドの日本食、これはこれでいい思い出になるのではないでしょうか。
ご飯を食べた後は甘いもので。
スシカフェの近くにあるラッシー屋さん「ババ・ラッシー」
ここではバナナやイチゴなどの好きなフルーツの味を選び、その場で作ってくれます。
種類が豊富なので選ぶのに悩んでしまうのが難点ですが、筆者はざくろ味をチョイス。
これがまた美味しい!
ざくろの酸味とラッシーの甘味が丁度よく混ざり合い、欲望を満たしてくれます。

筆者も結構な甘党ですが、インドのお菓子はそれ以上に甘すぎるものが多く苦しんでいました。
しかしここのラッシーはとてもGoodな味わい。
ぜひここのラッシーを飲んでスッキリしてみてはいかがでしょうか。
こんな感じでバラナシにもご飯屋さんは色々とあるのですが、実は歩くには結構広いバラナシ。

それに交通手段は基本なく、リクシャーくらい。
おまけに夜になると明かりも少なく結構くらい場所も多いです。
自分のホテルとお店の距離を考慮して、暗くなったら近場、もしくはホテルの中で過ごすことをおすすめします。
さいごに
インドの中でも有名なスポットとして知られるバラナシ。
そこはヒンドゥー教の聖地として、人々の暮らしを実際に近くで感じることができる場所。
自分の人生観も大きく変わるような、そんなインドらしい空気が流れています。

一方で衛生面や治安は決してとても安全とは言えません。
人の数は多く、道は舗装されていない狭い道も多いです。
自分の安全は自分で守りながら、このゆったりとした時間を楽しんでみてください。
それじゃ、また!
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